2月2日節分。3日のことが多いのだが、ときどきズレる年がある。
明日は立春で春になるので、冬の最終日ということだ。季節の変わり目にはビミョーな隙間が開き、そこから邪というか鬼というか、悪い物がするりとすり抜けてくるというのは、なんとなく世界の宗教の共通点のような気がする。
閑話休題。
ニッポンの宗教観では、立春の前日には豆をまいて鬼を払う習慣がある。たいていの場合「豆をまく」といえば大豆。生大豆か、煎り大豆か。ただ、粒が比較的小さめで後片付けを考え、殻付き落花生をまく家庭もあると聞く。
散らかされる豆の自給率
軽く調べてみたところによると、落花生の自給率は平成28年(2016) で12%くらい、令和2年(2020) では9%くらい。
大豆の自給率は長らく7%と語られていたのだが、令和2年(2020) 頃からは6%というのが標準になっているようだ。つまり、自給率は低下傾向であるということ。たしかに、米の減反に協力するということで補助金をもらって大豆を作っている農家というのがあり、補助金が無くなれば大豆なんてやっとられんということがあるだろう。その他に、やはり農業人口低下に引きずられて農地が放棄され、生産量が減少するということもある。
豆をまくという文化的なことを伝えるのと同時に、生産と消費について考えるきっかけであってほしい。
なお、写真は福岡産フクユタカ。
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